私のスタジオでは2本のゴーヤーの苗がすっかり陽除けの役目を果すほどに成長し、毎日1〜2本の収穫ができる日が続いています。
私の実家は、かつて中国に暮らしていたこともあり、“苦瓜”又は“レイシ”と言って、祖母が必ず毎夏、苗を植えて台所横の窓の陽除けにしていました。 マーケット等で見る物の3倍はあろうかというゴーヤーがテーブルに山積みになっていた光景が思い出されます。 子供にとって、どうして大人達が喜んで食べているのか解らないあの苦味。母は夏負けしないお薬・・・と言っていました。
炒めたゴーヤーにマーボー味噌を加えたものは子供達にも食べ易く、それでもなるべくゴーヤーは除けながら食べていたものです。 今では夏の暑さと共に、なるべくゴーヤーをたくさん加えたものを食べたいと思うのは不思議なものです。
あの苦味はモモルデシンという聞きなれない成分で、白いワタの部分がとりわけ強く苦味を持っています。チャンプルーをはじめ、肉の詰め物揚げ、中華マリネにかす漬け、ストレートなところではゴーヤージュースと調理法は色々ですが、毎日のおかずには、やはり豚肉との相性がとても良いですね。 |