私の8月は例年通り長野の山にこもって孫達とワイルドに暮らしました。 山の生活に必要なことって、きっと子供の頃に憶えたことだから案外忘れていないことが多いみたいです。
子供達と、焚き火にかざして食べるのはソーセージや肉、マシュマロ、皮付きのままのトウモロコシ。そんな単純なものばかりですが、そんな時、木を削って作るフォーク、ナイフはもっぱら白樺、桜、そしてから松の枝を使います。山にはうるしや、樹液に毒性のあるものだってあるので、木を選ぶ知恵も幼い頃に自然に憶え、知った気がします。
何と言っても我が家の自慢の一品は豚バラ肉のあぶり焼きです。塩もコショウもしない500g位の固まり肉を焚き火にかざして焼くだけですが、から松等の木の香りがついて全く調味料もないのに軽い燻製のような、本当に素晴らしいローストが出来上がります。これを切って、お手製のフォークに刺して食べるのは、遊びに来てくれる方々を必ず満足させてくれる一品です。
こんな時の酒のつまみに、長野の信州名物の味噌とそば粉をヘラ、又は削った木端に平らにつけて火であぶった、私の今年の新レシピをご紹介しましょう。
|