地養豚.COM　-健人豚クラブ-

１年のうちで最も過ごし易い季節。山も畑も花にあふれ、若葉に陽が当たる美しさに思わず見とれてしまう程です。

数年前のこの季節、中国の四川省を旅しました。郊外の畑の風景は初めての所なのに何故か懐かしいような思いになったものです。
早朝の市場で食べた饅頭は美味しくて・・・、そしてその後の朝、昼、晩ご飯、おやつに町でつまむもの、四川人のシェフとその家族の案内で食べて食べて又食べて。１週間で体重が何と６kgも増えました。私の生涯で最も食べ続けた７日間！

ある日のおやつは麻辣豆腐。これは今流行の、豆腐にシロップをかけるものとは逆に、麻婆豆腐の具を柔らかい豆腐の上にかけたものです。
中学生くらいの制服を着た若い人たち、お買い物途中の人たち、この店の周りに人だかりができていました。やはり四川の人たちは辣いものが好きなのですね。こんな甘くないファーストフードが日本にもあっていいのではないかしら。
このお豆腐に生姜汁を少し加えたガムシロップをかけると、甘いデザートになります。ジャムや果実を少しのせるのもオススメです。

地養豚レシピ│麻辣豆腐(マーラードウフ)
柔らかい豆腐に麻婆豆腐をかける四川風麻辣豆腐(マーラードウフ)
出来れば豆腐作りからチャレンジしてみてはいかがでしょう？

＜豆腐＞
豆乳　　　　市販の表示に従って
にがり　　　市販の表示に従って

＜肉ダレ＞
　豚挽き肉　１００g
　ゴマ油　　少々
　生姜　　　大さじ２（みじん切り）
　ザーサイ　大さじ５（水にさらし、軽く塩分を抜く）
　長ネギ　　大さじ５（みじん切り）
　酢　　　　大さじ１
　砂糖　　　小さじ２
　醤油　　　大さじ３

＜トッピング＞
　炒りゴマ　　　　　　　　　　　適宜
　ピーナッツ（塩分のないもの）　適宜
　香菜（水菜、三つ葉など）　　　適宜

　ラー油（豆板醤）　　　　　　　お好みで

1.肉ダレを作る。鍋に油少々を熱し、豚挽き肉をパラパラになるようによく炒める。

2.生姜とザーサイのみじん切りを加えてさらに炒め、火を止める。

3.長ネギと調味料を加えて混ぜる。

4.トッピングを用意する。ピーナッツ、香菜は刻んでおく。

5.豆腐を作る。豆乳ににがりを加え、ラップをし、表示に従って電子レンジにかける。
　　（又はおぼろ豆腐を使用してもよい。）

6.豆腐を器に盛り、肉ダレをかけ、トッピングをのせる。
　
今回は辣みを控えましたが、好みでラー油などを加えてください。本来はトッピングもソースも自分流に入れますが、豚挽き肉に味をつけているので、好みで万能ネギやキュウリのみじん切りなど加えてみてください。

谷島せい子 Profile
航空会社でのフライト勤務の後、映画会社の海外コーディネータ兼通訳として働く。
結婚後、有名プロよりフランス、中華料理の指導をうける。茶道教師であり、料理に堪能な母に最も味の影響を受け、レストランコーディネートの経験も経て、独自の家庭料理の教室を育児の傍らスタートさせる。この20年間をベースに南麻布にスタジオNOWを開設。
銀座TOTO Recipe館でも講師を務める。
現在、NHKをはじめとするテレビ、雑誌等でも主婦の視点から料理生活のアイディアを提案。
【出版書】
　『上手な包丁さばき』(金園社)・『ふだんの日のごちそう』(共署、文化出版局)
　『新保存食レシピ180』(主婦と生活社)・『元気をごっくん！モーニングジュース』(NHK出版)
　『ひとりぶんから作れる小さな献立』(文化出版局)・『ババちゃんのおやつ』(雄鶏社)
　『もっと豆腐が好きになる』(雄鶏社)『フレーバーソルト＆シュガー』(光の家協会』
　『からだがよろこぶジュースレシピ230』(主婦と生活社)など
　月刊『ランティエ』に「谷島せい子の食べごろ料理帖」連載中。

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