地養豚.COM　-健人豚クラブ-

２年前、ベトナムのお寺を訪ねる機会があり、何故か町の熱気とは対象的に涼やかな風が感じられたのを思い出します。
僧院では菜食(でもニンニクは禁止とのこと)
裏庭に整然と木が植わっていて、中央には野菜畑
木は根本に植えられたコショウのツルで覆われ、青コショウが小さな房状にたくさんついていました。

これが熟すと黒コショウになり、この黒コショウの皮を取り除いたものが白コショウ。だから一番手間のかかる白コショウが一番高価ですが、クセも一番穏やか。
暑い季節のスパイスは薬であり、料理のハーモニーを作り、何より香りの素晴らしさに特別な調味料も必要ありません。そして防腐効果と食欲増進になります。
あっさりした大きな骨付きポークチョップに、この爽やかな辛味を是非楽しんでください。

タイのバイマックルーという香りの良い葉や山椒の葉でも、また趣きの違うポークチョップになります。日本の青コショウは麻布の大きなマーケットで手に入れています。今はフレッシュもありますが、瓶詰めのグリーンペッパーでも使えます。

地養豚レシピ│ポークチョップのグリーンペッパーソテー
あっさりした大きな骨付きポークチョップに、コショウの爽やかな辛味を是非楽しんでください。

お肉
ポークチョップ４本
塩・コショウ各少々
小麦粉適宜

バター大さじ２
グリーンペッパー　　大さじ１
レモン汁少々
塩・コショウ少々

〈付け合せ〉
　
季節の野菜　　　　　　適宜
（写真では細いグリーンアスパラガスとミニトマト）
ガーリックチップ　　　適宜

1.ポークチョップは塩、コショウをして、小麦粉を軽くまぶしておく。
2.グリーンペッパーは乾いた布巾に包んで軽くたたいておく。
3. 1.の肉をグリルパンで焼き目をつけて取り出し、天板に並べて200℃に予熱したオーブンの中段で１～２分焼く。
4.空いたグリルパンで付け合せの野菜を焼く。
5.フライパンにバターを溶かし、グリーンペッパーを入れてさっと炒め、香りの良いソースを作り、レモン汁と塩、コショウで味を調える。
6.皿にポークチョップと野菜を盛りつけてソースをかけ、ガーリックチップをちらす。

谷島せい子 Profile
航空会社でのフライト勤務の後、映画会社の海外コーディネータ兼通訳として働く。
結婚後、有名プロよりフランス、中華料理の指導をうける。茶道教師であり、料理に堪能な母に最も味の影響を受け、レストランコーディネートの経験も経て、独自の家庭料理の教室を育児の傍らスタートさせる。この20年間をベースに南麻布にスタジオNOWを開設。
銀座TOTO Recipe館でも講師を務める。
現在、NHKをはじめとするテレビ、雑誌等でも主婦の視点から料理生活のアイディアを提案。
【出版書】
　『上手な包丁さばき』(金園社)・『ふだんの日のごちそう』(共署、文化出版局)
　『新保存食レシピ180』(主婦と生活社)・『元気をごっくん！モーニングジュース』(NHK出版)
　『ひとりぶんから作れる小さな献立』(文化出版局)・『ババちゃんのおやつ』(雄鶏社)
　『もっと豆腐が好きになる』(雄鶏社)『フレーバーソルト＆シュガー』(光の家協会』
　『からだがよろこぶジュースレシピ230』(主婦と生活社)など
　月刊『ランティエ』に「谷島せい子の食べごろ料理帖」連載中。

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