例年になく暖かな日が続き、体にとっては楽で嬉しい・・・と思いつつも、不自然さに少々不気味さも感じます。 畑を持つ人にとっては、そんな気楽な話ではないですね!
私達の仕事柄、雑誌などの料理は2〜3ヶ月先に撮影をしなくてはならず、3月3日のひな祭りだとクリスマス前後に春の野菜や桃の花が必要になります。 桃の花は絶対手に入らないものの一つですが、黄色い菜の花畑をイメージして、菜の花を使うと気持ちまで春めくから不思議です。 最近菜の花はマーケットでもよく見かけ、冷蔵庫に入れず花ビンなどにさして1〜2日部屋に飾っておくと可愛い花が咲き出します。
このアブラナ科の植物は、世界中で食べられるものの一つです。 イタリア料理ではおなじみのルッコラも、雑草に混じり可憐な花を咲かせ、中国野菜もブロッコリーの兄弟やら空芯菜やら種々雑多な菜の花になります。 だから世界中の畑を持つ人にとっては気が気ではないシーズンとも言えます。
日本人にとっては春野菜のホロ苦さが何といっても季節ならではの贈り物、冬から春へ体の調子を崩さないためにも是非おすすめです。 お好みで、もち米だけでも普通のご飯でも構いません。 電気ガマでいつものように炊いておいたものを、今日は竹皮を敷いたセイロに入れましたが、笹や蓮の葉、又はフキの葉などで! 菜の花と一緒にフキやグリーンピース、山芋などお好きな春をのせて楽しんでみてはいかがでしょう。 |