ザワークラウトはそのまま酸っぱいキャベツという意味ですが、ドイツやフランスアルザス地方のキャベツの漬物のことです。 今では日本のマーケットでもビン詰めがよく売られるようになりました。
日本でいえば東北のように冬が長い地方では、雪に閉ざされた季節、どうしても野菜不足になってしまいます。だから、“保存”という食文化が発達するのです。 漬物−塩漬けは最も基本的な保存食ですが、このザワークラウトは日本の漬物と同じく、キャベツをせん切りにしたものに塩をまぶし、カメに入れて発酵させたもので、土地のスパイス、ディルやキャラウェイの種などで香りづけします。
ドイツの人達が移民として渡ったニューヨークでは、ホットドックにこのザワークラウトをつけたものが名物ですが、フランスではシュークルートと呼ばれています。 また、ロシアを含め東欧でもよく使われるものですが、本当にキャベツって偉いですネ!
キャベツはビタミンCも多いし、ビタミンKも消化剤にもなるほど他のどんな野菜よりも多く、キャラウェイというスパイスも大変消化促進効果があるようです。 なるほど、ウインナ−ソーセージやハム、肉の固まりなどとの相性はバッチリ。 もちろん家庭で作るのもOKですが、すぐに手に入るこのビン詰めを使うと、ちょっとした豪華なおもてなし料理が簡単に作れます。 豚肉のソーセージを入れて煮込むだけでも構いません。 なんとなく気温の高くなる今の季節、この酸味もありがたいもの。春キャベツを私は少し加えることにしますが、たっぷりの野菜も一緒に食べられるのでお試し下さい。 |