太陽がたっぷり詰まって夏野菜もいよいよ本番です。
何といっても今の日本は便利というか進んでいるというのか、竹の子とか梅の実、らっきょうのような特別なものを除いては、一年中手に入らないもののない野菜コーナーの充実した国です。 トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、いづれもどこでもいつでも買える品々。 本当はこれ皆夏のものです。 太陽の照りつける庭や畑では、姿形もいろいろ、色鮮やかに実をつける夏野菜達!
イタリアの南の島シチリアではカポナータ、南仏ではラタトゥーユ、今ではもう日本でもすっかりおなじみの夏野菜の煮物があります。 特別な調味料も使わずたっぷりの野菜を煮て、何日間か食べ続けることになりますが、まさしく日本の煮物と同じで、作った日より翌日の方がさらに美味しく、冷やしても温かくても、付け合わせととしても、パスタソースとしても本当に便利なものです。
これにお肉を入れて煮込んだ料理になると、これはメインのおかず。 肉にからみつく野菜のエキスは、夏を乗り切るための人々の知恵なのです。 夏野菜の特徴は、何といっても濃く鮮やかな色とその栄養価です。 ほてった体の熱をとってくれる効果もあります。
野菜だけでも充分美味しいものに豚肉を加え、豚肉のビタミンB、B2とニンニク、玉ネギなどを合わせることで、栄養の吸収力はぐっと上がりますし、野菜も食べ易くなって3日分のつもりのたっぷりの量もあっという間に食べ切ってしまうかもしれません。 隠し味に酢を入れると旨味を増すと同時に梅雨の季節の防腐効果も上がります。 |