今まさに旬の野菜といえば谷中生姜。 時に葉生姜とか新生姜とも呼び、この梅雨前後の食卓にかつてはどこの家でも葉付き生姜の甘酢漬けが上ったものです。冬の生姜と違って瑞々しく、うっすらとピンクに染まった甘酢漬けは、この季節ならではの日本食です。
どうやら薬として利用されていたものが食べものとして広まったのは江戸時代のようで、「寿司にはガリ」という常識も生魚による食中毒防止が始まりとの説も。 今の生姜ブームは冷え防止を強く謳っていますが、腸内環境を整える、体脂肪の燃焼を上げるなど薬食同源! 美味しくて体に良い生姜の効能はあまりに沢山あって書ききれない程です。豚肉のビタミンB1との相性も抜群です。
今日のメニューは生の谷中生姜に地養豚を巻いて、粋に日本の季節を楽しむというのはいかがでしょう。急にどうしても食べたくなった時は、代わりに生姜の甘酢漬けを使うといいですよ。お好みでちょっと醤油をたらして召し上がれ。 |