まだまだ寒い毎日、何も食事のメニューが思いつかず、「お鍋にしよう・・・」と言っている声が聞こえます。 体を温めるにも、色々な食材を食べるにも、こんな便利なものはありませんね。
日本の鍋には日本のミックススパイス“七味”が欠かせません。 7種の食材やスパイスを我が家風に混ぜたり、有名な店のブレンドだったり、こだわりのものがあると思います。
インドには“ガラムマサラ”、中国には“五香粉(ウーシャンフェン)”という、いわゆる各国の七味のようなものがあります。 基本的にこの“五香粉”は、桂皮(シナモン)、陳皮(ポンカンの皮)、丁子(クローブ)、八角(スターアニス)、花椒(山椒)の五種。
でも、フェンネルの種や胡椒など、家の好みで少しずつ香りが複雑に。 そしてこれらの香辛料は薬でもあり、防腐効果もあり、ほとんどが体を温める効果があります。 四川省のマーボー豆腐に代表されるように、寒い地方ではこのスパイスが大活躍。 肉の保存という役割もあって、四川料理は大変複雑なソース類が有名なところです。 いつもの角煮に五香粉をふると、トンポウロウ風に変身します。
小アジの唐揚げを甘酢につけて南蛮漬けにする時も五香粉をふってみて下さい。 肉や魚の臭い消しの効果も。 何より今の時代、減塩が問題になりますが、スパイスは力強いお助け調味料です。
今日は豚肉の米粉揚げ。 仕上げに五香粉をふってレモンを絞れば、塩分が少なくても充分満足の一品に。 肉のいわゆる動物臭も和らぐので、肉が苦手の人にも良いのでは? さらにこれが残った時は、いつもの白菜鍋に加えても、ラーメンなどにも合いますね。 また、いつもの鍋にちょっとゴマ油と五香粉を加えてみるのもおすすめです。 |