料理教室の人気メニューの一つに「マオアール」という中国の麺作りがあります。 いわゆる餃子の生地を作るのですが、5〜6mmの厚さにのしたものを1〜1.5cm角に包丁で切ります。 この小さな角に出来上がったものは「疱瘡(ほうそう)」といい、かさぶたになぞらえて呼ぶようです。(ちょっと口に入れたくない名前ですね。) これを指先を使って台の上で押すように手前に引くと、猫の耳のようになるので「猫耳(マオアール)」と言います。
何人かで気楽なおしゃべりをしながら、クルッ、クルッと麺を作っていくのは楽しい作業。まるで中国の小さな町の裏庭の光景のようです。 日本でも「ひっつみ」とか「すいとん」、「ほうとう」・・・全く同じ発想です。 イタリアにもほぼ同じものがあります。 ちなみに猫耳をトマトソースで和えると完璧なイタリアン、けんちん汁に入れれば和のすいとん風。今日はピリ辛中国の炒めものと混ぜました。
寒さに向かい小鍋をご紹介しようと思っていますが、先ずはこのごはん替わりの麺です。 残ったら焼き直してもよいし、味噌汁などに入れてスープ麺でも。 肉と野菜が一緒に食べられるのはバランスもよくてうれしい一皿。 地養豚のクセがないのにコクがつくダシいらずのメニューは、心にも体にもうれしいですね。 |