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太陽がさんさんと降り注ぐ日々、新緑もまぶしい季節。
温暖化のせいでしょうか、東京の小さなマンションのベランダで、大きくもないレモンの木が10粒程実をつけます・・・という訳で、ポルトガルのアレンテージョ地方の素朴な料理を紹介しましょう。

アレンテージョは、イベリコ豚を育てていることでとても名高いところ、美味しい豚肉料理でも名高い地方です。
ラードの良し悪しがとても味に影響します。でも、中々ラードを使うことは日本では難しいですよね。なので、上質な豚のロース肉を使います。脂身も捨てずに使い、コクを出します。

ビタミンK、ビタミンE、空気に触れても酸化しにくい利点も多いので、摂り過ぎは注意ですが、上手に使いたいものの一つです。
アレンテージョの名物の一つ、豚肉とあさりの煮物ですが、山のものと海のものと一つの鍋にするというのがこの地方ならではの名物。旨みいっぱいのこの料理、ほとんど調味料はいらない程。
たっぷり作って、翌日はパスタにからめて、また、ごはんにのせてもおすすめです。

赤パプリカは生のものであればミキサーやおろし金を使って、パウダーのものもスパイス売り場で売っています。どちらでも!
お好みでレモンを絞っても。

地養豚レシピ│豚肉とあさりのアレンテージョ風
あさりに豚肉、ラードを上手く使ったポルトガルの料理です。
パスタソースとしても大活躍。

材料:4人分

地養豚肩ロースブロック肉     300g(またはバラ肉)
あさり              300g(砂抜きしたもの)
じゃがいも            2個
赤パプリカ            1/2〜1個
にんにく             1〜2片
オリーブオイル          大さじ3
白ワイン             大さじ3
塩                適宜
イタリアンパセリ         適量
1.あさりは殻をこすり合わせて洗う。豚肉の脂の多い部分は小さめに、他はひと口大に切る。じゃがいももひと口大に切る。にんにくは包丁の背でつぶす。
2.フライパンにオリーブオイルを熱し、中火でじゃがいもをじっくり炒める。豚肉を加え、しっかり焼き色がついたらあさりとパプリカ、白ワインを加えてフタをする。
3.あさりの口が開いたら塩で味を調え、器に盛ってイタリアンパセリをふる。

谷島せい子 Profile
航空会社でのフライト勤務の後、映画会社の海外コーディネータ兼通訳として働く。
結婚後、有名プロよりフランス、中華料理の指導をうける。茶道教師であり、料理に堪能な母に最も味の影響を受け、レストランコーディネートの経験も経て、独自の家庭料理の教室を育児の傍らスタートさせる。この20年間をベースに南麻布にスタジオNOWを開設。
銀座TOTO Recipe館でも講師を務める。
現在、NHKをはじめとするテレビ、雑誌等でも主婦の視点から料理生活のアイディアを提案。
【出版書】
 『上手な包丁さばき』(金園社)・『ふだんの日のごちそう』(共署、文化出版局)
 『新保存食レシピ180』(主婦と生活社)・『元気をごっくん!モーニングジュース』(NHK出版)
 『ひとりぶんから作れる小さな献立』(文化出版局)・『ババちゃんのおやつ』(雄鶏社)
 『もっと豆腐が好きになる』(雄鶏社)『フレーバーソルト&シュガー』(家の光協会)
 『からだがよろこぶ ジュースレシピ230』(主婦と生活社)
 『缶詰でおいしいレシピ』(家の光協会)
 『決定版!体を温めるしょうがレシピ』(アスペクト)
 月刊『ランティエ』に「谷島せい子の食べごろ料理帖」連載中。
 『女は60歳からが一番!』(講談社)
『小瓶保存食の便利レシピ』(メディアファクトリー)
 『60代、今が一番シングルライフ』(講談社)
 『谷島せい子のたのしいひとりごはん』(主婦と生活社)

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