以前ベトナム一周の旅をしたことがあります。 到着して先ずはベトナムコーヒーを飲みましたが、ベトナムはコーヒー豆も随分と生産しています。フランス文化の色濃く漂うこの国ではさすが濃いコーヒーとフランスパンが美味しいんです。 素晴らしい寺院をいくつか訪ね、街中とは打って変わった静謐な佇まいに深く感動したものです。
どの僧院も裏庭でコショウを育てていました。 僧侶はニンニクやニラ等を食べることを禁止されているからだとか。市場では私もたっぷりコショウをお土産に買いましたが、上質なコショウでも有名です。 東京のマーケットでも時々この採れたての青コショウが手に入ります。航空便で輸入しているんですね。これを乾燥させたものが普段私達の使っている黒コショウ、皮をむいてさらしたのが白コショウ。白コショウの方が高価です。
生の青コショウを塩漬けしたものならいつもビン詰めで売られていますが、私達が山椒の実を採ってきたような感じでしょうか。 生の青コショウは中々珍しいものなので、今日はピリッとするけれどどこか花びらの香りのするような、ポークの生コショウ風味にしましょう。
もちろん手に入りにくいものなので、山椒の実でも、行者ニンニクやニラ、わけぎ等で代用しても、地養豚のクセがなく甘みのある肉質に良く合います。 |