左はPOVという油脂の酸化の程度を表す過酸化物価の地養豚と一般の豚の比較になります。POVとは肉中に含まれる脂肪がどの程度酸化しているのかを表すもので、数値が低いほど酸化が少ないといえます。グラフのように、一般の豚と比較して地養豚は生の状態での酸化値が低く、調理を想定した過熱後の測定でも酸化が低く抑えられています。酸化が少ないということは、人が食べたときの活性酸素の発生も低いということでヘルシーな銘柄であると考えられます。またこれは脂が食べやすいというおいしさにつながってきます。
右の表は地養豚(試験区)と一般の豚(対照区)の分析データです。
地養豚は一般の豚肉に比べ、脂肪が少なく還元糖(Q&A参照)が多くコレステロールが低く抑えられているとの結果がでました。
以上のような結果から地養豚の特徴は、脂が軽く臭みが少なく、還元糖が多いということから肉の甘さが強く、またアクが出にくいということで旨味成分が逃げにくいと考えられ、それぞれが三位一体となっておいしさにつながっています。またコレステロールが低いということで健康志向の銘柄とも言えるのかもしれません。 |